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プリンスエドワード島の四季

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ロブスター漁

私のパートナーは1年に1回だけ知り合いの漁師さんに頼んでロブスター漁に参加しています。私は昨年1回だけ参加しましたが、1回で十分体験しましたので今回はパスして写真撮影だけお願いしました。

まず朝が早いです。漁師さんや時期にもよると思いますが朝4時に港を出発、午後1時から3時ぐらいに港に戻ってきます。こんなに真っ暗な中出発しますので、海上で月と朝日が楽しめます。
ロブスター漁_c0353373_21575027.jpg
あとはひたすらロブスタートラップという仕掛けを引き揚げ、1つずつロブスターの大きさを測り、規格外の小さなロブスターやお腹の外にたまごを抱えている産卵間近のロブスターは海へ返します。それから爪にゴムバンドをつけます。その間にロブスタートラップにえさを仕掛けて、海に戻します。この漁師さんは日本から輸入した冷凍鯖をえさに使っているそうです。島で新鮮な鯖が手に入るのは限られた時期なので、ロブスターがうらやましくなりました。

下の写真は左からCanners、Market、Jumboです。CannersとMarketの違いはボディシェルの長さで決まりますが、重量にするとだいたい450g(1ポンド)が境目となります。Junboはかなり大きいロブスターで、この写真のロブスターは5ポンド(約2.5キロ)でした。
ロブスター漁_c0353373_21580425.jpg
こんなに大きいとゴムバンドをはめるのも一苦労だそうです。写真の左手前においてある小さいゴムバンドをはさみのような器具に取り付けて、爪にはめます。GPSやロブスタートラップを引き揚げる技術の向上はしているものの、基本的には昔ながらのやり方でロブスターの生態系を守りながら漁が行われています。

ところでモンゴメリの小説には頻繁には出てきませんが、『赤毛のアン』ではマリラが「最近の子供は畑仕事をおぼえたと思ったらすぐにロブスターの缶詰工場に行ってしまう」と愚痴っていましたし、『かわいいエミリー』では、エミリーが知り合いの人に「今夜はゆでたロブスターを食べるんでしょう?」と聞かれていたシーンがありました。昔はロブスターは畑の肥料に使われていたり、あまり豊かではない家で食べていたそうですが、いつ頃から高級品へと変わっていったのか興味あります。今度ゆっくり調べてみようと思います。

by abegweit | 2015-06-07 22:31 | Summer | Comments(0)