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プリンスエドワード島の四季

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若草物語とオーチャード・ハウス

かなり昔、角川文庫から赤いチェックの表紙でMy Dear Storyシリーズが発行されました。いわゆる家庭小説とか少女向けの海外の小説を集めたシリーズで、このおかげで若草物語の続編を読むことができました。お父さんが戦地から戻ってきてめでたしめでたしというPart1とは違い、続編はいろいろと考えさせられる展開でした。

さて、週末にボストンに行く機会があったので、ボストンから車で30分ほど離れたコンコード(Concord)にあるオーチャード・ハウス(Orchard House)に立寄りました。ここはルイーザ・メイ・オルコットが20年近く住み、若草物語を書き上げた家です。
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プリンスエドワード島のグリーン・ゲイブルズと大きく違うのは、決まった時間に英語のガイドさんが家の中を案内してくれて、屋内の写真撮影は一切禁止であることです。Green Gablesは入場料を払ったらその日は何度でも入ることができ、フラッシュでの写真撮影も可能です。
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最初撮影ができないのは残念だと思いましたが、その分じっくりとガイドさんの話を聞き部屋の様子に集中することができました。ここにある家具や展示物は80%近くがオルコット一家が実際に使っていたものだそうです。それがガラスケースに入れられていたり柵があるわけではなく、一家が生活していたように自然においてあります。こういう展示の方法ではガイドさんが一緒に付いて案内するのが適切なのでしょう。ベテランのガイドさんが丁寧にゆっくりと案内してくれて、とても良かったです。ギフトショップには若草物語をはじめ、オルコットの他の小説や、DVD、お土産などがたくさん置いてありました。何か記念に買いたいと思い、新しい装丁の英語の原作本を購入しました。

近くには家族のお墓がありました。若草物語はオルコットの姉妹がモデルとなっており、今でも仲良く並んで眠っていました。
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コンコードの町自体もアメリカ独立戦争の歴史に深く関わっていたり、ソローやエマーソンなどアメリカ文学を代表する作家が住んでいたりと非常に魅力的な町でした。ボストンには適度に近く緑が多く家並みもきれいで、アメリカに住むとしたらこんな町に住みたいなと思わせる所です。

by abegweit | 2015-08-05 23:00 | My Favorite | Comments(0)