天気予報をみる限り、今年はホワイト・クリスマスではなくグリーン・クリスマスになりそうな感じです。ちょっとさびしい気もしますが、クリスマス前後は家族に会うために移動する人が多いので、交通機関の乱れる心配が小さいのはよいことです。
プリンスエドワード島でレンタカーを検討されている方も多いと思います。右側通行、左ハンドル、赤信号でも右折可などの日本とは違うルールに関してはもちろんですが、毎年ラウンドアバウト(環状交差点)があちこちに出現しているのでご注意ください。ラウンドアバウトは本当に便利なのですが、交通量の多い交差点の2車線のラウンドアバウトを通るときは今でも緊張します。スピード抑制の効果もあるのでしょうが、何も無い田舎道を走っていて突然ラウンドアバウトが出現することもあります。島で運転する前にきちんと
ルールを知っておく必要があると思います。
加えて、今年よくニュースになっていたのはスクールバスの追い越しルールを守らない人が今でもたくさんいることと、馬車との接触事故です。子どもたちが乗降しているときはスクールバスのストップサインが必ず出ています。とても
分かりやすいサインです。このときは後続車だけではなく対向車も含めて周囲の車両は必ず止まらなくてはなりません。ストップサインを出しているスクールバスを追い越したり、対向車線を走った場合「ルールを知らなかった」では許されず、罰則(免許の3ヶ月間停止、5000ドルの罰金等)もとても厳しいです。また、ここ数年プリンスエドワード島にはアーミッシュなど電気などを使わないで生活している人がたくさん移住しています。その人たちが移動手段に使っている馬車との
接触事故がたびたび起きています。馬車を利用している人が多い地域には「馬車に注意」の標識がありますが、もちろん標識が無い道路でも要注意です。
他にプリンスエドワード島あるあるですが、田舎の舗装されていない道をゆっくりドライブしていると突然現れる飼い犬にしばらく追いかけられることもあり、これは本当に困ってしまいます。夜行性のスカンクやアライグマなども道路によく出没しますし、慣れないうちは明るい時間帯だけ運転することをお勧めします。それからこれは習慣であって義務ではありませんが、ゆっくりと走っているお葬式の車(点滅する紫色のヘッドライトを点けてます)の列が通るときは路肩に車を停めて弔意を表します。私は日本の免許証を持っていないので、他にも日本と違うルールや習慣があると思います。一般的な島の交通ルールに関しては、
こちら(英語)をご参照ください。
特に冬はブラックアイスやホワイトアウトなどの危険もあり、私も町の中以外は運転しないようにしています。とにかく安全第一に、迷ったときは安全なところに車を停めて一呼吸しましょう。車で自由に動き回れるのは楽しいですが、不安のある方は安心して楽しめるツアーに参加する決断も必要だと思います。
と、今まで書いていることと矛盾するかもしれませんが… シーズン中に予約無しでレンタカーを借りるのは難しいので、レンタカーすると決めた場合は事前に予約をしておくことをお勧めします。9月や10月はオフシーズンかと思われるかもしれませんが、クルーズで寄港している人たちが結構レンタカーをしているのでソールドアウトになることも多いです。
不安をあおるためではなく、今年は島での交通事故のニュースをよく聞いたので、安全に島の滞在を楽しんでいただくために書きました。しっかりと準備をして安全に楽しくお過ごしくださいね
