カナダには伝統的な「年越し/お正月料理」というものは存在しないと思います。私のパートナーの家族はクリスマスにはもちろん大ご馳走を食べますが、彼のお母さんや家族が特別なお正月料理を用意しているのは見たことがありません。大晦日は家族や友人で集まってカウントダウンすることが多いですが、お酒、ピザ、チーズ、フィンガーフードなどいつもと変わらぬパーティ料理が出てきます。
ただ、カナダは移民国家なので、それぞれの家族内での伝統的なお正月料理はあるかもしれませんね。レバノンのルーツを持つ人たちは毎年1月中旬の週末にホテルの大ホールで大きな新年会を行なってます。ここ数年中国からの移民が急増しているので、旧正月には同じくホテルの大ホールでChinese New Yearのパーティが行なわれています。
私はいつもは何もしないのですが、今年は彼の友人ご夫妻が泊まっていたので、さすがに何か日本らしいものを作っておもてなししなければと思い、海外在住の方たちのブログなどをいろいろ検索しました。そして落ち着いたのが、手巻き寿司とぎょうざです。お寿司として食べられるような生魚は手に入らなかったので、スモークサーモンがメインとなりました。彼に「今夜は手巻き寿司ね」と伝えたところ、何を勘違いしたのか「そんな難しいものは自分で作れない」とおびえていました。ちなみに、去年の今頃に「日本ではお餅をのどに詰まらせてしまう事故が多い」という
ニュースを読んでから、お餅も怖い食べ物だと思っているようです。
材料を切るばかりの料理ですが、こちらではこういう食べ方は珍しいのかとても喜んでくれましたそれから、おしょうゆを注ぐと猫の形が浮き出てくるしょうゆ皿もおもしろがってました。日本に帰るとこういうものをついつい買ってしまうのでスーツケースが重くなってしまうのですが、買ってきたかいがありました