プリンスエドワード島の1月半ばの平均気温は最高気温がプラス4℃、最低がマイナス12℃です。これを書いている1月17日の午前8時の気温がマイナス9℃です。ただしものすごい強風が吹き荒れているので体感気温がマイナス19℃まで下がっており、しかも軽い雪が舞って視界が非常に悪いです。毎朝のように真っ白に覆われた車の雪をはらったり、凍結したフロントガラスをきれいにするのは本当に面倒です。でも中途半端に雪や氷で覆われたままで運転すると事故につながると、
警察が注意喚起しています。違反すると250ドルの罰金です。
さて、去年のものですが興味深い
記事を見つけました。最近よくお名前を聞く三浦瑠麗さんが少女時代を思い出す本としてモンゴメリの『銀の森のパット』をあげているのです。『赤毛のアン』『かわいいエミリー』『ストーリーガール』などに比べると地味な話ではありますが、何度読んでも味わい深い本だと思います。
パットを主人公にした物語は2冊出版されています。原題は "Pat of Silver Bush" と "Mistress Pat" です。村岡花子さん訳の新潮文庫では続編の
『パットお嬢さん』しか出版されていなかったので、村岡さんのあとがきでパットの少女時代を描いた『銀の森のパット』の本が存在することを知りました。実は篠崎書林で出版されていましたが、篠崎書林自体が無くなってしまいました。篠崎書林はモンゴメリの日記や書簡集などの貴重な日本語訳を数多く出版されていたので本当に残念です。パットシリーズに関しては、角川文庫で谷口由美子さん訳の
『銀の森のパット』と
『パットの夢』 を読むことができます。

グリーンゲイブルズ(Green Gables Heritage House)のあるキャベンディッシュから車で20分ほどのPark Cornerという村にグリーンゲイブルズ博物館(Anne of Green Gables Museum)がありますが、ここが銀の森(Silver Bush)の舞台となっています。これからプリンスエドワード島に来る予定の方は、パットシリーズ(2冊)を読んでおくとより興味深く観光ができます。
5月に撮影した銀の森屋敷です。
