ギルバートがアンの赤い髪の毛を「にんじん」とからかうシーンは有名です。このYoutubeの動画では今まで公開された4つの映画やテレビドラマを比較していて、「にんじん」のシーンの4パターンを見ることができます。それぞれの女優さんの演技が最高です。
1934年の白黒映画はアンとギルバートのラブストーリーを強調する為か、後半が原作とはかなり違います。医学を勉強しているギルバートのおかげで危篤状態のマシュウが助かってしまうという流れにはびっくりです。モンゴメリさん自身もこの映画をご覧になり、この動画によると「後半は大きく変えられてしまったけれど、前半はよかった。」とコメントされているそうです。アンを演じた女優さんのことはぴったりと褒めています。
モンゴメリは「アンが自分の道を見つけて成長するためには小説の最後でマシュウが死ななければならなかった」と自伝に書いています。「でも書き直すとしたら、マシュウがもう数年は生きられるように話を変えるでしょう。」とも書いていますので、映画の脚本を面白く思ったのかもしれませんね。現代ならアン(女性)の自立の方を強調すると思いますが、当時のハリウッド映画ではハッピーエンドのラブストーリーの方が好まれたのでしょう。
マシュウに関するモンゴメリさんのコメントは意訳したので、自伝の原文をご案内しておきます。
Many people have told me that they regretted Matthew's death in Green Gables. I regret it myself. If I had the book to write over again I would spare Matthew for several years. But when I wrote it I thought he must die, that there might be a necessity for self-sacrifice on Anne's part, so poor Matthew joined the long procession of ghosts that haunt my literary past.
また、この動画の最後に紹介されているCBC/Netflix版の『アンという名の少女』がシーズン3で打ち切りになってしまったことはこのブログにも書きましたが、ファンがトロントやニューヨークのタイムズ・スクエアに大きな
継続希望の公告を出していました。広告はもう終了しているかもしれませんので、興味のある方は、"Save Anne with an E Times Square" で画像検索してみてください。
同じくシーズン4の製作再開に関しては、オンラインの署名サイトで16万人を超える署名が集まっています。