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プリンスエドワード島の四季

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自主隔離継続と『もつれた蜘蛛の巣』

ついに全世界でのコロナウイルス感染者が100万人、カナダでは1万人を超えてしまいました。プリンスエドワード島では1名増えて、計22名となりました。島で確認された感染者は、現時点では国外から戻ってきた人ばかりです。島内での感染は確認されていません。

州保健省は引き続き不要不急の外出は控えることと、「2メートル離れれば家族や友人に会っていいというわけではない。家にいてください。」と繰り返し強く勧告しています。と同時に、医療・介護関係者、食料品や日用品を売っているお店のスタッフ、物流に携わるドライバー、他にもこの状況で公益のために働いている人たちへの感謝の声であふれています。この人たちへの感染リスクを下げる為にも「Stay Home」と呼びかけています。そして食料品や必要品の買い物はできるだけ1人で行くことと、現金ではなくカードで払うことの重要性も説かれています。

私自身の自主隔離期間は3分の1ほど終了しました。1、2日に一冊のペースで本を読むようにしていて、今はモンゴメリの『もつれた蜘蛛の巣』を再読しています。最初の70ページでものすごい数の登場人物が出てくるので、最初に読んだときはタイトルどおり私の中がこんがらがりました。気軽には読めない本です。読み始めは何回か前のページに戻ったりしましたが、ある程度重要な人物が明らかになってきてからは、先が知りたくて本を置くことができなくなります。

モンゴメリさんが祖父母と一緒に住んでいた家のキッチンは、キャベンディッシュ村の郵便局でもありました。当時は配達が無かったので、村の人が郵便物を取りに来るついでにおしゃべりしていきます。小さな社交場でもあったようです。モンゴメリさんはそういう時に見聞きした噂話をノートに書き留めておいたそうですが、その経験が最大限に活用されているのではないかと思う小説です。表紙のイラストも素敵です。
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by abegweit | 2020-04-03 21:40 | Anne and Montgomery | Comments(2)
Commented at 2020-04-04 08:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by abegweit at 2020-04-04 23:06
> ymr511さん
どうしてもニューヨークや他の大都市と比べてしまいますが、日本だけかなり緩いようですね。ニューヨーク在住の日本人もSNS等でうったえていますが、爆発感染にならないことを願います。

『もつれた蜘蛛の巣』は帯にあるように究極のラブストーリーとは思わないですが、とてもモンゴメリらしい小説だと思います。アンシリーズ以外では『青い城』もお勧めです。是非読んでみてくださいね。