イースターと春の訪れ

イースターは太陽暦に合わせて「春分の後の最初の満月の次の日曜日」に設定されているので、3月下旬から4月下旬のいずれかの日曜日にお祝いされる移動祝日です。キリスト教にとってはもっとも重要な日だそうです。今年は多くの教会でテレビやウェブ中継による礼拝が行なわれていました。

生命を象徴するたまごと豊穣（多産）を象徴するうさぎが、イースターのシンボルとして活躍します。1年間良い子にしていた子どもたちにはイースター・バニーがカラフルに彩られたたまごやチョコレートなどを持ってきてくれると言われています。新型コロナウイルスの影響でEssential Worker（ライフラインを維持するために働いている人たち）以外の人は極力家にいるように勧告されていますが、多くの国の政府はイースター・バニーとTooth Fairy（歯の妖精）はEssential Workerとして認めると言っていました。「Tooth Fairyも？？」と彼に聞いたら、「ものすごく重要な妖精だよ」と真顔で言われました。

春分に近いこともあって、春の訪れもお祝いする日でもあります。私たちにとっては自主隔離が解除された日でもあり、久々に外に出て新鮮な空気をたっぷり吸いました。いつの間にか、クロッカスやマツユキソウ（Snowdrop)が咲いていました。この2週間、食料品や郵便物などは届けてもらっていましたが、誰とも接触せず、オタワから持ち帰ってきたものも全て洗ってきれいにしました。自分で食料品や日用品を買えることを心待ちにしていましたが、いざ自分で行こうとするとちょっと怖くなります。外で仕事をしている人たちは毎日朝から晩までこの恐怖と戦っているのだと思います。