ベイクド・ビーンズ

彼のお母さんが差し入れしてくれた「ベイクド・ビーンズ」です。モンゴメリ家のレシピをまとめた本『Aunt Maud's Recipe Book』によると、グリーンゲイブルズでは冬の土曜日の定番の夜ご飯だったそうです。白いんげんを塩漬けの豚肉、モラセス、たまねぎ、マスタードなどと一緒に120℃ぐらいのオーブンで長時間（このレシピでは8時間）煮込んで調理し、Boston Brown Breadというブラウン・ブレッドと一緒に食べたそうです。モラセスはサトウキビを精製する際に出る副産物の方なのですが、とても安く手に入ることもあり、プリンスエドワード島では昔から各家庭には欠かせないものであったようです。私の彼もモラセスが大好きで、小腹がすくとトーストしたパンにピーナツバターとモラセスをかけて食べています。このベイクド・ビーンズは彼の親族一同大好きで、彼のお母さんが大鍋で作っても、あっという間に無くなってしまいます。Wikipediaによると、アイルランドとイギリスではトマトソースと砂糖、アメリカ・メイン州やカナダのケベック州ではメープル・シロップが使われるとのことです。ボストンはプリンスエドワード島と同様モラセスと塩漬けの豚肉で味付けしていたそうですが、ボストンのニックネームの1つが「Bean Town」があることを初めて知りました。