NATOの任務に参加していたカナダ海軍のヘリコプターが29日にギリシア沖で墜落しましたが、亡くなった1名と行方不明になっている5名のうちの2名がノバスコシア州出身の方だそうです。22名が犠牲になった銃撃事件の後で、ノバスコシアでは悲しいニュースが続いています。
隣の州でもあり、ノバスコシア州出身の方が多いプリンスエドワード島州でも悲しみをともにしています。プリンスエドワード島州政府のビルは24日から30日までノバスコシア州の色でライトアップされ、「Rise Again」というノバスコシアの曲が流れていました。
「Rise Again」は1984年にノバスコシア州のケープ・ブリトン島で作曲され、1993年にRankin Familyによってシングルがリリースされました。
Wikipediaによると、ケープ・ブリトン地区が経済危機に陥った際に作られたそうで、今回のコロナウイルスの問題が始まってからよく聞くようになりました。ケルティック調のもの哀しく力強いRankin Family版は言うまでもないのですが、カナダの女性医療従事者がうたったバージョンもすばらしいです。
そして5月1日、カナダのトルードー首相は特に殺傷能力が高い1500種類の銃器の販売や取引の禁止を発表、即時発行しました。現在対象となる銃器を保有している人は2年以内に廃棄できるよう猶予期間を設けるとのことです。コロナウイルスで社会情勢が不安定になってから銃器の売り上げが伸びている国もありますが、「カナダ一般市民には短期間でたくさんの人を殺傷するための武器は必要ない。」と言い切っていました。銃規制に関してはいろいろな意見や立場の人もいるし、違法に保有している人もいるだろうし、今後も大変だとは思いますが、ぶれない姿勢を貫いて欲しいです。