Wheelie

ハロウィーンなので、ちょっとだけ怖いお話です。

今年の4月にも書いたのですが、新型コロナウイルスで世界中の博物館が休館を余儀なくされているときに、イギリスのある博物館が「一番不気味な収蔵品を投稿しよう！」と全世界の博物館に呼びかけました。プリンスエドワード島の「Green Park Shipbuilding Museum and Yeo House 」からはWheelieの写真が投稿され、一躍人気者となりました。WheelieのTシャツなどのグッズも販売されているほどです。

Wheelieは小さな犬のぬいぐるみで、修復中の博物館の壁の中から見つかり、車輪の上に乗っているので「Wheelie」と名付けられました。壁の中から見つかったという事実だけでも十分不気味なのですが、このWheelieは勝手に動くらしいのです。博物館のスタッフや入場客が不思議な現象を体験しているとのことです。昨年の11月のハロウィーンでもこのWheelieが話題になっていました。

先日やっとこのWheelieを見ることができたので、写真を撮りました。車輪は3つだけ残っており、全体的に擦り切れていて、とくに鼻の部分が取れています。Yeo Houseの初代持ち主だったJames Yeo氏の孫のおもちゃだったようで、おそらく150年近くは経っているそうです。私には愛嬌があってかわいらしく見えるのですが、どんな歴史をたどってきたのでしょうか…

2012年の夏に撮影したYeo House博物館の外観と客間です。造船業が盛んだった時代の立派な邸宅で、現在は博物館となっています。

Happy Halloween!