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今年のカナダディ

7月1日はカナダ建国記念日「Canada Day」です。例年なら町中がカナダ国旗であふれ、朝から晩までイベントが行われ、1日の締めには大きな花火でお祝いし、ひたすら「カナダ賛歌」の1日でした。ただし昨年と今年はイベントはオンラインを中心に開催、花火も中止となっています。昨年はもちろん新型コロナウイルスの影響が大きかったのですが、今年はそれだけではありません。日本でも大きなニュースとなっていましたが、カナダのブリティッシュ・コロンビア州やサスカチェワン州でファースト・ネイションズ(先住民族)の人たちと思われる人骨が1000体以上も発見されました。その多くがカナダが先住民族に行っていた同化政策という名のもとで虐待されたり命を落とした子供たちの遺骨とみられています。この影響で「カナダ建国記念日」の意義が問われています。

昨年『アンという名の少女』のシーズン1がNHK総合でも放映されていました。このドラマのシーズン3には、アンが親しくなったファースト・ネーションズの女の子が同化政策のための寄宿学校に送られ、英語名を与えられて、意に沿わない教育という名の虐待を受けるエピソードがあります。このドラマは私の中の赤毛のアンの世界観から離れてしまったのでシーズン3はほとんど観ていなかったのですが、同化政策に関するエピソードがあると知ってシーズン3を観てみました。カナダ人の彼も「残念ながらこれはフィクションじゃないんだよね」と言ってました。

こちらの画像は公式ではないのですが、『アンという名の少女』のシーズン3からの抜粋です。


さて、「カナダディ」の日はカナダの国旗に合わせて赤い色の服を着る人が多かったのですが、今年はオレンジ色の服を着ようと呼びかけられています。2013年から9月30日は「オレンジ・シャツ・ディ」として、ファースト・ネイションズの子供たちが同化政策の寄宿学校で虐げられたり命を落としていたという事実への関心と理解を深める日となりました。なぜオレンジ色が選ばれたかというと、Phyllis Jack Webstadという人の体験によります。入学のお祝いにと家族から贈られたオレンジ色のシャツが寄宿学校の入校初日に取り上げられて、ユニフォームを着せられたのだそうです。

最後に在日カナダ大使館のFacebookのメッセージをご紹介します。カナダにとって意義ある1日となりますように。
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by abegweit | 2021-07-01 05:57 | Canada | Comments(0)