ケープ・ブレトン島、カボット・トレイルの玄関口であるバデック(Baddeck)に到着してすぐに向かったのが、ベル博物館です。

ここは電話の発明で有名なアレクサンダー・グラハム・ベルの博物館です。ベルは電話の発明者として有名ですが、他にも数えきれないほどの発明や研究に携わりました。スコットランド生まれですが、夏を過ごしたケープ・ブレトン島のバデックの地域がとても気に入って、バデックの町の対岸に大きな邸宅を建てました。ここで愛妻メイベルさんと子供たちと過ごし、電話の発明で得た資金で次から次へと発明や研究に没頭したそうです。地元の人たちとも交流を育み、よき父、よき夫、よき隣人でもありました。ただし電話の発明に関しては膨大な訴訟を抱えており、あらゆる細かいことを記録して保管していたそうです。
下の写真はバデックのブラドー湖畔にあるベル夫妻のベンチです。とても仲のよいご夫妻だったそうです。彼の父親をはじめ、家族や親族が発声法やスピーチに関する仕事をしていたことと、彼の母親と妻のメイベルさんが耳が聞こえかったこともあり、発声法に深い関心がありました。小さい頃から手話をマスターして母親の通訳をつとめた母親想いの人でもありますが、発声法にこだわるあまり手話を軽視していたことに関しては、批判もあるようです。

ベル博物館には彼の生涯や発明と研究に関する資料がたくさん展示されています。

ベルの書斎も再現されていました。妻のメイベルさんによると、仕事に没頭するため彼の書斎には電話を置かなったそうです。もちろん家の中には電話を設置して生活や仕事の上で活用していたそうです。

小さな町の博物館ですが、情報量や展示物がとても多くて2時間ほど過ごしました。中にはギフトショップとカフェもあります。
この博物館はバデックの町の高台にあって、対岸を見渡すことができます。ベル一家が住んでいた邸宅が見えるかどうか目を凝らしてみましたがわかりませんでした。博物館の方によると、お天気や陽の光の具合などで見えることもあるそうです。

現在、この邸宅に住んでいる人はいませんが、子孫が管理しています。一般公開もされていませんが、ベルの子孫が家の中を紹介している映像がYouTubeで公開されています。カナダのテレビ番組のために撮影されたようです。3分弱なので興味のある方はぜひご覧くださいね。