プリンスエドワード島に初めて移住した日本人家族

第二次世界大戦直後の1946年から1952年まで、プリンスエドワード島のBedequeという村に日系のMizuno一家が住んでいました。プリンスエドワード島に初めて住んだ日本人だと言われていますが、私のように『赤毛のアン』の世界にあこがれて移住してきたわけではありません。カナダが日本への開戦を宣言した後、日系人は強制収容所に送られ、戦後は日本への強制帰国かロッキー山脈以東への移住を余儀なくされました。そこでMizuno一家に手を差し伸べたのが、プリンスエドワード島のBedequeに住んでいたルイーズ・コルベックさんです。彼女は戦前に日本で英語を教えていて、日本語や文化に理解がありました。その後、Mizuno一家は日系人の多いオンタリオ州へと引っ越していきました。

7月11日にBedeque村の博物館にてMizuno一家に関する談話があり、とても興味深いお話を聞くことができました。コルベック家に縁のある方を含めて地元の方が結構いらしていました。

現在Bedeque Museum内では、Mizuno一家が使っていた工具や食器、ルイーズ・コルベックさんが日本から持ち帰ってきた品々が展示されています。そして、この博物館の前にモンゴメリさんが教えていたLower Bedeque Schoolが移転され、再オープンしました！

今まではちょっと奥まったところにあったため、訪問する人も少なく、財政難のために閉館していました。昨年Bedeque村の中心に移転して、再オープンの運びとなったのです。サマーサイドとシャーロットタウンを結ぶ国道に近いところにあるので、今後はたくさんの人が訪れることを願っています。今週末にオフィシャル・オープニングとなります。