昨年の夏、モンゴメリさんが3番目に教えていた学校「Lower Bedeque Schoolhouse」がCentral Bedequeにお引越しました。今年の7月16日にオフィシャル・オープニングのセレモニーが行われました。
隣には古いリンゴの木が立っています。来年の春、りんごのお花が咲いている頃にも来たいと思います。

セレモニーはモンゴメリさんが作詞したプリンスエドワード島州歌「Island Hymn(島を讃える詩)」のソロで始まりました。

閉校となったのは66年前なのですが、この学校に通っていた方が10名ほど出席されていました。

州副総督がLower Bedeque Schoolhouseの再オープンを宣言しました。

学校内は、モンゴメリさんが教えていたころの様子が再現されています。学校内の写真は次回のブログでご紹介します。
この学校は66年前に閉校となってから全く使われていなかったようで、1897年にはほとんど壊れかかっていました。日本の有志の方々の寄付もあって、1989年に博物館としてオープンとなりました。
ところが、グリーンゲイブルズ、モンゴメリの生家、グリーンゲイブルズ博物館などのアンやモンゴメリに関する博物館が集中している北海岸とは離れており、加えてちょっと奥まったところにあったので、訪れる人がとても少なかったのです。地元の方々のボランティアでなんとか公開を続けていましたが、ついに2019年には財政難により一般公開をあきらめざるを得ませんでした。2018年は930人の訪問者のうち、240名が日本からのツアー客だったそうです。今回のセレモニーでは日本人の方々への感謝の言葉もありました。
そして昨年、元の場所から6キロほど離れたCentral Bedequeという場所に移転されました。ここは国道一号線のすぐ近くなので訪問しやすく、またBedeque Museumという地元の博物館のスタッフがSchoolhouseを兼任することで、人件費と人出不足が解消されます。
学校内には昨年の移転された時の写真が展示されていました。屋根の部分を切り離してお引越ししたようです。無事に再オープンの運びとなって何よりです。

