以前にも書きましたが、今から105年前の1917年12月6日、ハリファックス湾内にて2隻の船(イモ号とモンブラン号)が衝突しました。モンブラン号に大量の火薬が積まれていたため、大爆発「Halifax Explosion」を引き起こします。衝突してから爆発まで20分ほどの時間があったことが、この事故をよりひどいものにしました。まさか爆発するとは思いもよらず、人々は避難するよりも、船の衝突を見ようと港に集まってきたのです。窓から様子をうかがっていた人たちもたくさんおり、爆発風で窓が割れて目を負傷したり失明する人も多かったそうです。当時のハリファックスの人口は50,000人ほどでしたが、死者2,000人、負傷者9,000人、極寒の中25,000人もの人たちが家を失うという大惨事でした。
第一次世界大戦時でもあった当時のハリファックスの町やハリファックス大爆発に関する状況は
Wikipediaの日本語版でも詳しい記載があります。
この大爆発後に迅速に支援してくれたのがアメリカのボストンです。ハリファックス&ノバスコシア州からの感謝として、1970年代より毎年ノバスコシア州からボストンへクリスマス・ツリーが贈られています。今年はノバスコシア州の
Christmas Islandというコミュニティから約14メートルのWhite Spruce(カナダトウヒ)寄贈され、12月1日にボストン・コモンでお披露目されました。
このブログではYouTubeの動画は一つしか貼ることができないのですが、ハリファックス大爆発やボストンへのクリスマスツリーに関する動画はたくさんあります。「Halifax Explosion」「(Christmas) Tree for Boston」等で探してみてくださいね。
1985年には爆心地に面する丘に「メモリアル・ベル」が建てられました。毎年12月6日に式典が行われています。このブログを書いているちょうど今行われていると思います。ハリファックスのダウンタウンから少し離れた閑静な住宅街の中にあり、とても静かで穏やかな場所です。
メモリアル・ベルから続く階段を下りた先の湾で大爆発が起こりました。(この写真は数年前の3月に撮りました。)
大爆発の翌日は大雪が降って気温も下がり、救助をより困難なものにしたそうです。今日のハリファックスの最高気温は6℃とのことで、穏やかな一日となりそうです。