ミートパイ

今年はプリンスエドワード島で初のミートパイのコンテストが行われ、伝統的なアカディアン・ミートパイと伝統にこだわらないミートパイの二つの部門で競われました。

アカディアンは18世紀ごろにフランスからカナダへ移り住んだフランス系移民の子孫たちのことです。当時のフランスで厳しい暮らしを強いられていた人々にとって、カナダが理想郷「アカディ」でした。実際は移住後も大変な生活ではありましたが、「アカディアン」と呼ばれるようになりました。プリンスエドワード島にもアカディアンの村がたくさんあります。

さて、伝統的なアカディアン・ミートパイ部門に関しては、ルールがあります。

必ず入れなくてはならない材料

鶏肉（もしくはターキー）。豚肉を混ぜても可。

無くても可だがあった方がよい材料

Summer Savoryというハーブ。

入れてもいい材料

玉ねぎ。

家族秘伝のハーブなど。

塩と胡椒。

焼き方

パイ皿で焼いたものか、二つに折って焼いたもの。どちらでも可。

審査の様子と結果はこちらでご覧になれます。

伝統的な部門で優勝したのはSouth Rusticoというアカディアンの村出身の人です。ミートパイをたくさん用意して冷凍しておき、クリスマスの朝に食べるのが習慣で、彼が小さかった頃はうさぎの肉がたくさん入っていたそうです。

非伝統的な部門で優勝したのは、お肉ではなくてクラム（ハマグリ）のパイでした！しかもパイ生地の代わりに薄くスライスしたポテトを使ったそうです。プリンスエドワード島らしい材料ですね。

下の写真はチーズ＆ピザ屋さんのミートパイです。11月末に注文を取り始めます。前回食べておいしかったので、今年も注文しました。注文する際お店に立ち寄ったら、キッチンで大量の鶏肉を細かく切っていました。「大変なんだけど、たくさん注文が入っちゃったからね～」と言いながらも楽しそうでした。お肉がしっとりしていて、パイ生地がほどよい厚さで、とてもおいしくいただきました。

冷凍されていたパイを解凍し、家のオーブンで45分ほど焼きました。焼きたてのパイの香りは最高ですね。

お肉がぎっしりです！