2024 Total Eclipse in Prince Edward Island!

結論から書きますと、昨日の皆既日食は生涯忘れられない体験となりました。

今回はプリンスエドワード島の西部で皆既日食を鑑賞できるとのことで、彼の提案でシャーロットタウンから車で2時間離れたSkinners Pondという海沿いの小さい村へ行きました。ここにはStompin' Tom Centreという施設があり、当日ライブミュージックなどのイベントが開催されていました。まだ4月で観光施設などもほとんどオープンしていないため、お手洗いの確保も重要でした。

到着したときは薄い雲に覆われていましたが、嬉しいことにだんだんと晴れていきます。日食グラス以外に用意したのは穴あきおたまと麦わら帽子です。午後3時27分頃、太陽の下部が欠けてきました。穴あきおたまの影も欠けてきました。　麦わら帽子の方も欠けてはいましたが、穴が小さすぎて分かりにくかったです。
日食が始まってからTotality（太陽が完全に隠れた状態）まで1時間10分ほどかかりました。じわじわと薄暗くなり、気温も下がっていきます。そして16時37分頃にその瞬間が訪れて、周りから歓声が上がりました。3分と短い時間でしたが、この間は日食グラスを外すことができました。月に隠れた太陽はもちろん、オレンジ色に染まった水平線もきれいでした。木星、金星と土星まで見えました。そして太陽が姿を現した瞬間、周りも急に明るくなりました。「僕の人生で一番短い3分だった！」と彼も興奮冷めやらずです。

プリンスエドワード島に戻ってきて早々、すばらしい体験をすることができました。この皆既日食を鑑賞するために本土から来ていた人も多かったようです。ちょうど今年初のクルーズ船も寄港しており、乗客全員に日食グラスが配られていました。次にプリンスエドワード島で皆既日食が起こるのは2074年なので無理でしょうけど、彼のお母さんも「1972年に見たのが最後だと思ってたけどまた見ることができた！」と言っていたので、日食ではなくてもまたこういう素晴らしい瞬間を体験できたらな嬉しいなと思います。