ダイニングルームの席について、マイケル・スミスさんの音頭で乾杯したら、ディナーが始まります。大きなテーブルがいくつかあって、他の人たちとテーブルを囲んで食事となります。
毎晩マイケルさんがいるとは限らないのですが、この日はいらっしゃいました。いつもながらプリンスエドワード島の食や調理に関して熱く語っていました。かなり身長が高く、細いながらがっしりされているので、カリスマ感が増します。私の彼もマイケルさんを尊敬していて、「彼はプリンスエドワード島が小さいからと言い訳したり限界を定めることはせず、プリンスエドワード島でだからこそできる最高の仕事をしているんだ」とこれまた熱くお隣の席の人たちに語っていました。2人とも島を愛しているので、何か通じるものがあるのでしょう。
Oyster Hourの分も含まれていますが、ものすごく長いメニュー(写真左)で、メニューを読むだけでわくわくしてきます。今回は料理に合わせた4種類のワイン・フライト(写真右)も頼みました。ソムリエの方が毎回丁寧に説明してくれます。
まずは焼きたてのパンです。ポークのパテ、メープルのバター、フレッシュチーズと一緒に食べます。このパン一つで2人分です。
彼は手前のメープルのバターがお気に入りで、私は左のパテと奥のレモンバームのフレッシュチーズが好みでした。パンこそ残してしまいましたが、この3つのプレートはすべて空になりました。
次にシーフードチャウダーです。
ロブスター、ムール貝、ハマグリ、ホタテ、白身魚など具沢山でおいしいのはもちろんですが、Hana Tsunomataという海藻が特においしかったです。和名のような響きですが、
ここのHPによるとノバスコシア州で養殖されており、日本にも輸出されて人気があるそうです。カラフルで歯ごたえもよく、シーフードチャウダーにとても良くあいました。
次にサラダです。こちらも2人分です。すべてこのBay Fortuneの畑で収穫されたり、野生で育っている植物を摘んできたものです。
お皿に描かれているのは、プリンスエドワード島の畑を再現したドレッシングです。思いっきりかき混ぜて食べてねと言われましたが、食べるのを躊躇してしまうほどきれいです。
ついにメインです。この日はブリスケットでした。メニューは全員同じもので、メインはお肉だったりお魚だったりします。その日に仕入れられる最高のものが出てきます。ベジタリアンやアレルギーなどのリクエストにもこたえてくれます。
そして満腹のお腹にやさしい味わいのデザートが最後に出てきました。マスカルポーネのムースに、ルバーブのアイスクリームがさっぱりとおいしかったです。いつもは完食できないのですが、今回は最後の一さじまでおいしくいただきました。
最後の最後は屋外でブルーベリーのマシュマロをを炙ります。私はもう食べられなかったのですが、比較的寒い日だったので、赤ワイン片手に焚火で暖をとりました。今夜の主役のCarley Fortuneさんもいらして、楽しい時間でした。こんなに近くでお話できるとは思っていなかったので、本当にラッキーでした。
オイスターアワーはまだ明るいうちに始まりましたが、この頃には日もとっぷりと暮れていました。食事中は雨が降っていましたが、外にでたら星空が広がっていました。
宿泊せずとも食事はできますが、シャーロットタウンやキャベンディッシュから車で一時間以上離れているので、お部屋があれば食後もゆったりと過ごせます。