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プリンスエドワード島の四季

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プリンスエドワード島のEV状況

カナダもプリンスエドワードアイランド州も電気自動車(EV)を奨励しており、新車・中古車に関わらず、購入者には特典がついてきます。私たちも2年ほど前に中古のEVを購入し、州政府から5,000ドルの払い戻しを受け、さらに自宅に取り付けられるレベル2の充電器が送られてきました。現在は、代わりに充電器と取り付け料に相当する750ドル分をもらうことができます。また、新車の場合はさらに国から5000ドルの払い戻しが受けられるので、購入後に合計10,750ドルが還元されます。本日現在1カナダドル=115円ぐらいです。
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電気代が多少上がったものの、一月に10~20ドルほどです。ガソリン車は月に200~300ドルは払っていたので、燃料に関してはかなりコストダウンとなりました。レベル2の充電器はそれほど早くないですが、日々の生活に必要な分であれば寝ている間に充電できてしまいます。ただハリファックスなどの本土に行く場合は道中充電しなければならず、高速充電でも20分~30分はかかるので、急いでいるときはあせります。そして充電完了した車両をそのままつないでおくと、1分毎に追加料金がチャージされてしまうので、充電完了したらすぐに移動させます。

シャーロットタウンの町中にもどんどん充電器が設置されています。最近の報道で、ここ10年以上ずっと使われていなかったかつてのガソリンスタンドがEV充電施設としてよみがえることになったと知りました。EVや電気自転車の充電はもちろん、カフェや休憩場所なども設置されるそうです。まだ決まったばかりでオープンするのは数年後になると思いますが、ダウンタウンのよいロケーションにあるにもかかわらずどんどん荒れ果てて廃墟のようだったので、きれいになって活用されるのは嬉しいことです。

また、Parks Canada(カナダ国立公園)管轄内では無料の充電器が設置されている駐車場も多いです。グリーンゲイブルズの駐車場にも充電器が何基もあって、1時間~2時間くらい過ごしている間に、シャーロットタウンからの片道分は十分に充電できてしまいます。ただ夏に行ったら全部埋まっていたので、空いていればラッキーと思った方がいいかもしれません。
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無料有料に関わらず充電器が設置されているホテルやレストランも増えてきました。最近はEVのスクールバスや市バスも増えています。政府がかなり力を入れているので、今後も増えると思います。

しかしながら問題は冬です。冬はバッテリーの消耗が早く、充電もかなり遅いので、冬の間はガソリン車を使う人も多いです。EVでよかったと思ったのは、2年前のハリケーンで自宅が6日間ほど停電になった時に携帯の充電ができたことと、自宅のある住宅街はどこよりも電気が復活するのが遅くてかなり気が滅入っていたので車のスクリーンで映画を見て気晴らしができたことです。ただ車のバッテリがー上がってしまう前に電気が戻ってほっとしました。

希望者には末尾に「EV」と入ったナンバープレートが発行されます。
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by abegweit | 2024-06-26 20:18 | Prince Edward Island | Comments(0)