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プリンスエドワード島の四季

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グリーンゲイブルズと「こけら板」

グリーンゲイブルズでは、屋根の修復工事が行われています。屋根板を変えるのは1997以来とのことですが、1997年はグリーンゲイブルズで火事があった年です。あれからずっと同じ屋根板を使っていたということは、30年近くもの間吹雪やストームを乗り越えてきたということで、すごいです。こちらで工事中の動画 が見られます。

アンの時代の家屋の屋根や外壁は「Shingle」という板を少しずつ重ねていきます。この「Shingle」は「こけら板」と訳されています。『丘の家のジェーン』に「Shingle」と呼ばれている友人がでてきて日本語訳でも「こけら板」となっていました。当時の私は「よくわからないけど、まあいいか。」と流して読んでいましたが、「Shingle」には「刈上げ」という意味があると、つい本日知りました。

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グリーンゲイブルズでは外壁にも屋根にも「Shingle」が使われています。

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現在のプリンスエドワード島では、外壁には樹脂サイディングを使っている家が一般的です。軽くて寒さに強いのです。なんと言っても、はりかえる際「Shingle」よりも樹脂サイディングの方がずっと安くコストを抑えられます。「Shingle」の場合はプロに依頼しなくてはなりませんが、樹脂サイディングは自分でもはりかえられると、実際彼は家族一同を総動員して一件まるごとはりかえてしまいました。私は彼が引きはがした「Shingle」を拾う役をおおせつかりましたが、重いし、たくさんの釘が飛び出ているので拾い集めるだけでも重労働でした。拾い集めたShingleはまとめてゴミ収集所に持っていき、重さで料金が課されました。いくらか忘れてしまいましたが、結構な金額ではありました。

という話をプリンスエドワード島の歴史家に話したところ、「ただでさえShingleを使っている家は少なくなっているのに、樹脂サイディングに変えてしまうなんて、シャーロットタウンの歴史への冒涜だ!」と悲しまれてしまいました。

なにはともあれ、グリーンゲイブルズの屋根工事は今月中には終了する予定とのことで、新しい屋根で新年を迎えることになりそうです。

by abegweit | 2024-12-29 09:52 | Anne and Montgomery | Comments(0)