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プリンスエドワード島の四季

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1908年6月20日

1908年6月20日付のモンゴメリの日記には、『赤毛のアン』の初版本が手元に届いたことが、かなり興奮した様子で記されています。それまで彼女の詩や短編が雑誌や新聞に掲載されることはありましたが、本という形で発表されたのは初めてでした。

まだ幼いころに母親を亡くしたモンゴメリは、キャベンディッシュに住んでいた母方の祖父母のもとで育ちました。現在その家は残っていませんが、跡地(The Site of LMM's Cavendish Home)として公開されています。モンゴメリはここで『赤毛のアン』の原稿を書いたのです。

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数年前、島の歴史家が引き取って保管していたマクニール家(モンゴメリの母親の旧姓)のSummer Kitchenがこの跡地に戻ってきました。冬は暖房として重宝する万能ストーブですが、夏に料理をするのは大変でした。そこで夏だけ使用するSummer Kitchen(小さい小屋)が建てられたのです。『アンの青春』では、夏の暑い盛りにストーブで料理をするのは大変だとマリラが言っています。

モンゴメリは家事の傍ら、このSummer Kitchenでも執筆していました。

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(手前、左側の建物がSummer Kitchen)


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(右はブックストア兼入場料を支払う窓口、左がSummer Kitchen)


近くのグリーンゲイブルズ郵便局内には小さい博物館があり、当時の挿絵なども展示されています。
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そして、およそ半世紀後の1952年、三笠書房から『赤毛のアン』が出版されたのでした。

by abegweit | 2025-06-21 21:58 | Anne and Montgomery | Comments(0)