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プリンスエドワード島の四季

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カテゴリ:Anne and Montgomery( 92 )

テレビドラマや映画のアン

ギルバートがアンの赤い髪の毛を「にんじん」とからかうシーンは有名です。このYoutubeの動画では今まで公開された4つの映画やテレビドラマを比較していて、「にんじん」のシーンの4パターンを見ることができます。それぞれの女優さんの演技が最高です。110.png


1934年の白黒映画はアンとギルバートのラブストーリーを強調する為か、後半が原作とはかなり違います。医学を勉強しているギルバートのおかげで危篤状態のマシュウが助かってしまうという流れにはびっくりです。モンゴメリさん自身もこの映画をご覧になり、この動画によると「後半は大きく変えられてしまったけれど、前半はよかった。」とコメントされているそうです。アンを演じた女優さんのことはぴったりと褒めています。

モンゴメリは「アンが自分の道を見つけて成長するためには小説の最後でマシュウが死ななければならなかった」と自伝に書いています。「でも書き直すとしたら、マシュウがもう数年は生きられるように話を変えるでしょう。」とも書いていますので、映画の脚本を面白く思ったのかもしれませんね。現代ならアン(女性)の自立の方を強調すると思いますが、当時のハリウッド映画ではハッピーエンドのラブストーリーの方が好まれたのでしょう。

マシュウに関するモンゴメリさんのコメントは意訳したので、自伝の原文をご案内しておきます。
Many people have told me that they regretted Matthew's death in Green Gables. I regret it myself. If I had the book to write over again I would spare Matthew for several years. But when I wrote it I thought he must die, that there might be a necessity for self-sacrifice on Anne's part, so poor Matthew joined the long procession of ghosts that haunt my literary past.

また、この動画の最後に紹介されているCBC/Netflix版の『アンという名の少女』がシーズン3で打ち切りになってしまったことはこのブログにも書きましたが、ファンがトロントやニューヨークのタイムズ・スクエアに大きな継続希望の公告を出していました。広告はもう終了しているかもしれませんので、興味のある方は、"Save Anne with an E Times Square" で画像検索してみてください。110.png 同じくシーズン4の製作再開に関しては、オンラインの署名サイトで16万人を超える署名が集まっています。


by abegweit | 2020-02-04 21:53 | Anne and Montgomery | Comments(0)

お化けの森と恋人の小径

グリーンゲイブルズには2つのトレイルがあります。「お化けの森(0.9km)」と恋人の小径に続く「Balsam Hollow Trail(0.8km)」で、トータルで2キロ弱です。どちらも冬は整備されていないので雪に足をとられて歩きにくいですが、とてもいい運動になりました。

カナダの国立公園の特に見晴らしのいいところには、ビーバー(カナダ国立公園のシンボルマーク)のロゴがついた赤い椅子が置いてあります。プリンスエドワード島内の国立公園にもおいてあり、もちろん国立公園が管理しているグリーンゲイブルズにもあります。座って休憩したいところでしたが、雪が深いし、椅子も雪で覆われて冷たそうだったので今回はやめておきました。まっしろな雪の中の赤い椅子はとても目立ちます。
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グリーンゲイブルズから見下ろしたお化けの森です。冬は葉が落ちてしまってさびしく見えます。
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恋人の小径です。白樺が日光に反射してまぶしかったです。
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恋人の小径に続いているBalsom Hollow Trailというトレイルです。昨年の秋に島を通り抜けたストームの影響でたくさんの木が倒れてしまいましたが、今では雪に覆われています。
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トレイルの道はこんな感じで、足跡やスノーシューの跡が続いています。
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冬にプリンスエドワード島へ来る方はとにかく防水の暖かいブーツをご用意くださいね。足がぬれて冷たいのが一番つらいと思います。

by abegweit | 2020-01-28 21:52 | Anne and Montgomery | Comments(0)

『銀の森のパット』

プリンスエドワード島の1月半ばの平均気温は最高気温がプラス4℃、最低がマイナス12℃です。これを書いている1月17日の午前8時の気温がマイナス9℃です。ただしものすごい強風が吹き荒れているので体感気温がマイナス19℃まで下がっており、しかも軽い雪が舞って視界が非常に悪いです。毎朝のように真っ白に覆われた車の雪をはらったり、凍結したフロントガラスをきれいにするのは本当に面倒です。でも中途半端に雪や氷で覆われたままで運転すると事故につながると、警察が注意喚起しています。違反すると250ドルの罰金です。

さて、去年のものですが興味深い記事を見つけました。最近よくお名前を聞く三浦瑠麗さんが少女時代を思い出す本としてモンゴメリの『銀の森のパット』をあげているのです。『赤毛のアン』『かわいいエミリー』『ストーリーガール』などに比べると地味な話ではありますが、何度読んでも味わい深い本だと思います。

パットを主人公にした物語は2冊出版されています。原題は "Pat of Silver Bush" と "Mistress Pat" です。村岡花子さん訳の新潮文庫では続編の『パットお嬢さん』しか出版されていなかったので、村岡さんのあとがきでパットの少女時代を描いた『銀の森のパット』の本が存在することを知りました。実は篠崎書林で出版されていましたが、篠崎書林自体が無くなってしまいました。篠崎書林はモンゴメリの日記や書簡集などの貴重な日本語訳を数多く出版されていたので本当に残念です。パットシリーズに関しては、角川文庫で谷口由美子さん訳の『銀の森のパット』『パットの夢』 を読むことができます。
『銀の森のパット』_c0353373_21505329.jpg
グリーンゲイブルズ(Green Gables Heritage House)のあるキャベンディッシュから車で20分ほどのPark Cornerという村にグリーンゲイブルズ博物館(Anne of Green Gables Museum)がありますが、ここが銀の森(Silver Bush)の舞台となっています。これからプリンスエドワード島に来る予定の方は、パットシリーズ(2冊)を読んでおくとより興味深く観光ができます。110.png 

5月に撮影した銀の森屋敷です。
『銀の森のパット』_c0353373_23441131.jpg

by abegweit | 2020-01-17 21:51 | Anne and Montgomery | Comments(0)

Anne & Gilbert 2020

年も明けて、今年の観光シーズンの話題も入ってくるようになりました。グリーンゲイブルズのオープン(5月1日)に先駆けて、4月28日に「Anne & Gilbert」のミュージカルが始まります。「Anne & Gilbert」は『赤毛のアン』の続編である『アンの青春』と『アンの愛情』をもとにしたミュージカルです。2005年の初演以来初めて、主役のアンとギルバートをプリンスエドワード島出身のアクターが演じると発表されました。アン役もしくはギルバート役のどちらかが島出身(アイランダー)だったことはありますが、2人ともアイランダーというのは初めてだそうです。家族や友人の方々も楽しみですね。初日は大盛り上がりとなることでしょう。

下の写真はカナダのテレビドラマの歴代のアンです。一番左が日本でも大ヒットとなったミーガン・フォローズが演じたアン。真ん中が昨年日本の映画館で公開された、モンゴメリのお孫さんが監督総指揮を務めたドラマのアン、そして一番右はNETFLIXで配信されているアンです。
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by abegweit | 2020-01-15 21:50 | Anne and Montgomery | Comments(0)

世界名作の家

これも日本で衝動買いした本です。世界の名作文学の「家」に関する本です。
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『赤毛のアン』の「グリーン・ゲイブルズ」はもちろん、読んだことのある海外の小説に出てくる家がたくさん取り上げられています。日本でも人気の小説ばかりリストアップされているので日本の人が書いているかと思ってましたが、島に戻ってきて同じ表紙の本を見かけて初めてアメリカで出版された本だと知りました。まだ本書は読んでいませんが、ページ数が多く読み応えがありそうです。表紙と中のイラストもとても素敵です。

Amazonの本の紹介によると、本の登場人物がブラックユーモアたっぷりに自らの住まいを紹介しているそうです。Amazon Japanではまだカスタマーレビューが無いですが、Amazon.com(アメリカ)で感想をみると10人中10人が最高点である星5つの評価をしています。ブラックユーモアというのが気になりますが、まずは読んでみます。

by abegweit | 2019-12-12 23:41 | Anne and Montgomery | Comments(0)

日本の本屋さん

日本に帰るたびに新しい『赤毛のアン』関連の本が販売されているのに驚きます。
大阪の大きな本屋さんで目に飛び込んできたのがこちらです。
日本の本屋さん_c0353373_22402158.jpg
悩んでいる時間が無かったのですぐに買ってしまいました。イラストのページが多いですが、当時の時代背景、ファッション、ライフスタイル、そして『アンの愛情』の舞台となったハリファックスに関するページも充実していて読み物としても面白そうです。幸いなことに現在冬時間で日没(本日は16:27)から寝るまでの時間がたっぷりあります。

因みに私の実家は横浜なので、本屋さんといえば「有隣堂」です。文庫本のカバーの色が選べるのが嬉しい本屋さんです。今回日本にいたときは相鉄線のJR線への乗り入れ記念の文庫カバーを選ぶことができました。
日本の本屋さん_c0353373_22402850.jpg
(店舗限定で無くなり次第終了とのことです)とてもカラフルできれいなデザインで、嬉しくなりました。それにしても横浜駅は相変わらず混んでますね。しかも帰国するたびに西口の通路が変わっていてとまどいます。「日本のサグラダ・ファミリア」とか「工事は続くよどこまでも」などと面白がられていますが、生きているうちに横浜駅の完成した姿が見られるのでしょうか??

by abegweit | 2019-12-11 22:50 | Anne and Montgomery | Comments(0)

『アンという名の少女』

『アンという名の少女 Anne with an "E"』という『赤毛のアン』シリーズを基にしたドラマがカナダで放映されていますが、シーズン3で終了となってしまいました。もう少し続く予定だったはずですが、シーズン3終了と同時に今後の製作がキャンセルになってしまったようです。『赤毛のアン』を舞台にして、人種問題、LGBT、先住民族、いじめ、女性の自立など現代のテーマが積極的に脚色されており、ならず者たちにグリーンゲイブルズがのっとられる?ような緊迫した展開などもありました。暴力シーンや言い争いのシーンも多々有り、私の好きなアンの世界と離れてしまったことと視聴後にぐったりと疲れてしまうので、いつしか見なくなってしまいました。私のパートナーはドラマチックで現代のテーマも入っていて面白い試みだったのにと言ってました。ニュースやSNSのコメント欄にも「現代のテーマが取り込まれていておもしろかったのに」という意見が多く見られます。原作のアンの世界への思い入れが強過ぎて、私には受け入れられなかったのかなと思います。
キャンセルされたというニュースを聞いて最終回だけ視てみました。これまでは全体的に暗い印象だったのですが、最終回は画面も明るくストーリーも希望に満ちた展開できれいにまとめられていたと思います。カナダ国内でのみ視聴可能かもしれませんが、全エピソードはCBCのオフィシャルサイトで公開されています。Netflixでは2020年1月から配信開始されます。

キャストは原作の雰囲気にあっていたし、プリンスエドワード島の景色も楽しめる(島でのロケは一部のみ)ので最初の頃は楽しみに視ていたのですが、製作キャンセルという結果に関しては残念だと思います…

by abegweit | 2019-11-27 21:47 | Anne and Montgomery | Comments(0)

「どんぶりをはだけさせる」

アン・シリーズとモンゴメリの本を熟読している尊敬すべき友人たちと「どんぶりをはだけさせる」という描写で、ひとしきり盛り上がりました。村岡花子さん訳ですが、同じような状況で下記のような描写があるのです。

『丘の家のジェーン』
「おいらにその鍋をなめさせておくれよ」

『アンの青春』
「ハリソンさんのおばちゃんは、お鍋にくっついているプラムケーキを、こすり取ったのを食べさせてくれるんだ」

『かわいいエミリー』
「丼をはだけさせて、屑を食べさせてくれるかしら?」

「丼」そして「はだけさせる」という言葉使いにはまってしまいました。令和時代の訳としては適当ではないでしょうけど、村岡さんの訳は読んでいて多少違和感があっても、心にすっと落ちるような気がします。村岡さん以外の和訳が手元に無いので分からないのですが、他の方はどうやって訳されているかも興味深いです。

写真はそんなたわいないことを話しながら食べたトライフルというデザートです。きちんと「はだけさせて」食べました110.png
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by abegweit | 2019-10-28 20:46 | Anne and Montgomery | Comments(2)

Cavendish Home

ちょうど1週間前に島を通過したハリケーン・ドリアンはグリーンゲイブルズのあるキャベンディッシュ周辺にも大きな被害をもたらしました。特にモンゴメリが祖父母と住んでいた家の跡地であるCavendish Home(Homestead)では敷地内の8割近くもの木にダメージがあったそうです。ここはモンゴメリが祖父母と暮らしながら、『赤毛のアン』『アンの青春』『果樹園のセレナーデ』そして『ストーリー・ガール』を執筆した場所でもあります。

今年の6月に撮影した写真です。とても静かで美しい場所です。
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敷地内にはアクセスできますが(入場料有り)、まだたくさんの木が倒れているそうです。全てを元の姿に近づけるには15.000カナダドルが必要とのことで、寄付金のサイトが開設されました。こちらには現在の写真がアップされ、Cavendish Homeを引き継がれているモンゴメリのいとこの子孫であるDavid Macneilさんからのメッセージを読むことができます。

by abegweit | 2019-09-15 21:53 | Anne and Montgomery | Comments(0)

グリーン・ゲイブルズのビジター・センター 3

ビジター・センターのご紹介の続きです。

中は小部屋に区切られていて、モンゴメリの生涯や作品についての展示があります。
車椅子用のスロープもあり、ゆったりとしています。
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『赤毛のアン』が出版された当時の書評などを音声で聞くことができます。音声は当時のものではなくこのビジター・センター用に録音したものですが、当時の高揚感が伝わってきます。
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『赤毛のアン』の各国語版です。日本語版は左端の上から4つ目、1952年に日本で初めて出版された時の表紙です。右端の一番下は点字の本です。
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左が日本での初版本の表紙(写真)です。他の言語版の表紙と比べるとアンがおとなっぽいです。右は、戦争が始まる前に帰国したカナダ教師から村岡花子さんが受け取った原書(写真)です。英語の書物が禁止されていた戦争中にこの本を訳され、1952年に出版されました。
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by abegweit | 2019-09-09 21:20 | Anne and Montgomery | Comments(0)